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ぜんぶまとめてみたい人用
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だいすきをかたちにしたもの
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せんたくしきのもの
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セットですがひとつからもどうぞ
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「project」
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- きみのしあわせに僕のこころが要りませんように
- きみと永遠を結んで呪いにしよう
- いつかの愛をゆめみたこども
- この世界をきみに捧ぐ
- 救ってほしかったのは私などではない
- さよなら私の魔王様
- きみこそが世界だった
- もう二度と振り返らない遠き明日
- みどりの丘の夜は更けて
- さざ波と屑星の狭間
- やさしさを飲み込んだ朝
- 虹の橋へしずむとき
- まなうらの星座
- 未完成の感情と取り戻せない昨日のこと
- ごめんで終わる世界の話
- 駱駝色の夢のなか
- かきけされた言葉のありか
- もう一度のない夜
- 「そんなのよかったんだよ」
- 秒針を忘れてきたよう
- 傾いだこころのなおしかた
- この病がいつかあなたを死なせるならば
- すべる指先に溶けだした
- 私の動脈にはあなたがあふれている
- どうか泣かない夜を迎えて
- 桜花の闇はざらめのにおい
- 「だって、私はあなたではないから」
- いちにのさんでハッピーエンド
- 灰になってもあいにきて
- この胸からなくしたものがある
- きみの銀河に咲いたほし
- やいてやかれて砕いてみせて
- まどろみにあるエデン
- ころしてしまった音の一部
- あふるるいずみの底には泪
- 永遠に混じりけのないものになりたい
- 咲かないつぼみを一生大事にする気持ち
- あなたの胸に流れる音楽は私と同じではないから
- 砕けてとがっても愛だったものだから
- 透明をとかしたらなにになれるの
set
雪にうもれた花ひとつ
- あなたの肩で言葉が融ける
- 青白い指先のなぞる
- 泪さえ凍える夜半
- 熱が冷めてもとなりにいてね
- 月の氷にほほえむ吐息
- 水晶の屍体
- いつか星になる爪の先
- 夢みた春にころされて
心の臓から生まれる歪
- おまえの肋に棲む魔物
- 並びあわない魂の群れ
- 留めてはおけないのです、
- 老いては還る
- あの石はきみが息をしていた頃に似ている
- 肥大した皮に溺れる末路
児童書の隅に置き忘れた言葉のひとつ
- 氷砂糖のかたいとこ
- ネバー・エバー・レイ
- もし、あなたの小指さん
- 甘いだけの世界でよかった
- キンモクセイがくすぐる鼻先
- ヴァーミリオン、光射す君の髪
- 小口に埃をためていた、多分今も
- ほんとはきみの生死に興味もなくて
- わざとじゃないのと笑ってみせる
- まあるい月に見とれて過ごした
- 結局ぼくが可愛いのはぼくだ
- 雨天決行のローズガーデン
- 最初からないはずのもの
- さようならを思い出す
- あの日恋した雀です
メメントモリの透明標本
- はやく灰になるための薪
- もっと低い声で話してよ
- まだ涙になるには早くて
- 指先から蕾、爪先から根
- 干上がった皮膚だけが愛
- 銀色の中の私をさがして
- 尻尾をピンと立てて去る
- メモリー・オブ・エデン
- 深淵すら流し込んだ眼窩
シュガースパイスとレモン
- 拝啓ハンプティダンプティ
- 私は私の世界しか知らない
- 闇色でカーテンを縫ってね
- 泣かないでいいのよ、ママ
- 首を吊っても叶わないから
- 蜂蜜づけの指先であいして
- 人間はいつも嘘をついてる
- 赤い月を食べたことある?
- まあいっかで落とす角砂糖
真夜中のモノローグ
- ひとりの独りは平気なくせに
- 静謐の箱はこころにある
- 捨ててしまえる程度のプライドさ
- マーメイドサイレンス
- 君の温度が零になる
- いつも二人だよって言ってよ
- まだ埋まらない喉の奥にある穴
君のこぼした最後の音だ
- きみのこぼしたさいごの音だ
- 見ないふりをしていたでしょ
- 飲み乾せないのはこのこころ
- この瞬間愛が涸れる訳でなく
- 僕も好きだよと笑う顔が好き
- 仕方ないことならいいのにね
- 確かに私を助けた貴方の体温
- さよならを永遠の冬にした日
- いつかを待っていた、ずっと
- ごめんねと笑う位なら泣いて
- 喉が渇いてしょうがなかった
- 同じでいなくてよかったのに
- 遠くに行って帰ってこないで
- だってもう終わりなんだから
マーメイドシンドローム
- 泣いてしまえるほどの夜にして
- 涙が宝石になれば愛してくれたの
- 明るいところで息をしてみたかっただけ
- 私のいのちでかかる虹を祝福と笑えばいい
- いつだって届かないところにいる貴方が良かった
君と星をわけて食べた
- ざらめのように甘くてすこしだけ苦いもの
- 真ん中に穴があいたらしあわせになれる?
- いつだって星も花もあたしたちの賑やかし
- 指先がずっとほどけない呪いをちょうだい
- この心の全てはあなたのためにあったのに
Nightmare scars
- 爪先に刺青
- 悲鳴を削ぐ
- 行き詰まりの終幕
- 耳鳴りが抉る心臓
- 足跡だけが背後に立つ
- 鎖のかかった檻のなか
- まぼろしを反芻する双眸
- 群青色の面影はただ嗤う
- 残響よ真夜中を割いて行け
- 答えはきみの中にだけある
夏半ば、音は無し
- ふりむきざまに消えた陽炎
- あなたを羽織れば涼しいかしら
- 恋しい人の名前と蝉の声は似ている
- 逃げ水に顔のない君
- 今日だけ肩を叩いても笑ってあげる
- まだきみが粉々になって最初の夏
- 夜長にまぼろしは訪れない
手中綻びゆくマザーグース
- きみを地面に落とした女、
- はしのはしまでばからしい
- 真実をくだいた後の歯触り
- まだそのいのちを信じてる
- 心があるなら歌っておいて
- 陰影だけが遺された背表紙